薪窯焼成の鉢

 盆栽に限らず鉢は植物にとって衣装のようなものです。

 より植物を引き立て、その鉢自体も魅力的に見える鉢合わせが重要です。

 鉢合わせにおける要素としては、色(釉薬)、形(丸、楕円、正方、長方、木瓜、輪花など)、高さ(深さ)、縁、足、厚さなどがあります。その中で特に影響が大きいのが釉薬です。

 電気やガスによる無駄のない均一な鉢も悪くないですが、裏を返せば特徴がなくどの植物を植えても同じに見えます。

 薪の炎によって、作為がなく自然で味わい深い窯変となった鉢と組み合わせることで、植物も鉢もそれぞれお互いに高め合い貴重な一鉢に仕上がります。

 百聞は一見にしかずといいますので写真をご覧ください。



月刊誌:盆栽世界で有名な関野正氏にも卸させて頂いており、ご愛用頂いています。

 関野正氏に代表されるような、変化の大きい個性的な盆栽や、最近流行りのパキポディウムやアガベなどのビザールプランツ、エケベリア等の多肉植物との相性が良くおすすめです。

◇狙って作れるものではないので、それぞれ完全な1点ものになります。植物を植えて楽しまれても良いですし、置物として飾って頂くのも良いと思います。

◇窯変の荒々しさを残すために表面のざらつきをわざと残しているものもあります。お取り扱いの際はご注意ください。


🔳作者;樹狂徒 男性作者です。

 主に関野正氏と陶磁氏にご指導・アドバイスを頂き、独学で作陶活動を行っています。

 本業や盆栽の手入れがあるため量産はできませんが、1点1点丁寧に作り、樹が映え、樹にやさしい(培養しやすい)鉢づくりを心がけています。薪窯焼成を前提とした、窯変が映えやすいように、土選びから造形において工夫しています。

落款:樹狂徒、樹、花


樹狂徒について:

 関野正氏が山秋製陶所の松泉氏にオーダーした際の作品の落款である「樹狂人」が元です。関野正氏を師と仰ぎ、関野氏の作成する盆栽を目指す者として、日々精進しつつ盆栽と作陶に向き合っています。



🔳作者;花郷 女性作者です。

関野氏からアドバイスを頂き、陶磁氏からはご指導をして頂き作陶しています。見た目だけでなく、植物を植えた際の扱いやすさ(土の量、水やりのしやすさ)などを考え作ります。実際に栽培しているからこそ見える視点があるのでその点を大事に工夫していきたいと考えます。

落款:花郷、里


🔳作者;陶磁氏 常滑の陶芸家さんです。

 山秋製陶所が閉業されてから、関野正氏が松泉氏の友人で元々面識のあった陶磁氏に鉢づくりを依頼されています。当作家もお世話になっており、自身で作陶するようになってからも、焼き上がりの良いものなどは関野氏から譲り受けています。

 こちらでは余剰になった分のみ、お分け致しております。手広くは販売されておられる方ではありませんので、気になるものがございましたら、お早めにお問い合わせ下さい。

落款;陶